猛暑酷暑が居すわるなか、恒例の盆踊り大会が催されました。午後3時50分、校門が開かれると、待ってましたとばかりに、多くの人たちで校庭は埋まり始めます。芝生の校庭中央には大きなやぐらが組まれていて、踊りの輪のスペースを取り囲むように、だんご、チューペット、やきそば、フランクフルト、お茶・ジュースの売店が勢ぞろい、Wキック・わなげ・サイコロなどのゲーム・コーナーも、今や遅しとばかり店開きをしています。
校庭に流れるのは、井草ばやしクラブが奏する井草囃し。この伝統芸能である井草囃しは、元気な児童たちを中心に、この日のために練習を重ねて来ました。笛、太鼓、鉦で奏され、祭りを盛り上げてくれます。
盆踊りの準備万端が整っています。4時。東京地方に大雨洪水注意報が発せられるなか、桃五小近藤PTA会長が浴衣姿で、そして桃五小丸山校長の挨拶につづき、高らかに開会宣言が告げられました。
飲食タイムを経て盆踊りが始まります……、となるはずだったのですが、にわかに空模様が怪しくなり、ポツリポツリと降り始めたと思う間もなく、大きな雨粒が校庭の芝生を打ち始めてしまいました。強い風も吹いて来ます。集まった面々はテントの中、校舎の軒先、体育館のなかへと避難して雨が収まるのを待ちます。誰一人帰る人はいません。入り口で渡されたプログラムには「雨でもやるよ! 雨の日には体育館で行います。上履きを持ってきてね」と書かれています。盆踊りのために、主催する桃井第五小学校PTAには4月から眞田委員長のもと盆踊り実行委員会が組まれ、父兄の方々が、この日のために力を合わせて来ました。
共催する神戸町会、中瀬自治会、下井草東部自治会、西武井荻商店街振興組合、下井草商店街振興組合、そして後援する下井草青少年育成委員会の面々も気をもみます。
やがて5時、校内で店開きをした売店も店仕舞いを始め、プログラムにある通り、会場が体育館に移されて、盆踊りが始まりました。窓を大きく開け放っていても、盆踊りに集まる人々の人いきれで会場はむせかえるよう。それでも整然と踊りの輪が広がり始めました。聞こえてくる盆踊り音頭と一体となって元気な子どもたち、浴衣姿の優雅な踊りが揺らめきます。最後の30分は小雨が降ったりやんだりのお天気でしたが、やはり外で踊りたい・踊らせてあげたいと場所を外に移し、やぐら櫓と連なる提灯の灯りのもと楽しく最後まで踊っていました。
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