井草地域区民センター協議会 
03-3301-7723
井草

令和6年10月26日 協働事業 「認知症を理解し、支え合える地域を目指して 」 の取材を終えて

令和6年10月26日(土)協働事業、「認知症を知る ~認知症を理解し支えあえる地域をめざして~ 
社会福祉法人 浴風会 浴風会病院 認知症疾患医療センター長 古田伸夫さんの講演が行われました。印象に残った内容は以下の通りです。
「本人が基本的人権を享有する個人として、自らの意思により日常生活及び社会生活を営むことができるようにする」という理念に基づき、認知症基本法が2024年1月1日に施行されました。高齢化が進む日本ですが、高齢者が安心して年をとれる幸齢化社会を実現するためには健康寿命を少しでも伸ばす努力をすることが重要です。
 認知症の原因疾患はいくつかあります。その中にはアルツハイマー病のように根治ができないものもありますが、治療可能性のある疾患もあり、それを見極めるためにも早期に検査して原因疾患を特定して下さい。
 本人が、「最近物忘れがひどい」等の自覚症状を訴えたときに、ボケたんじゃないの?と混ぜ返すのではなく、専門家に診察してもらう。本人が診察を嫌がった時でも、医師と協力し健康診断のついでに認知症の検査をしてもらいましょう。
 MCI(軽度認知障害)と診断された場合は、生活習慣の改善や知的活動、社会活動を行うことにより、少しでも進行を遅らせることが可能となります。認知症だと診断された時には、周りが理解し必要なサポートをして下さい。
老化は誰にでも起こる避けられない変化であり、誰もが認知症になる可能性があるということを理解し、認知症になっても受け入れる、受け入れてもらえる共生社会を実現することが重要であることを、改めて知ることができた講演会でした。